- 小学校1年生の算数で学習する概念は多い。
- 繰り上がりのある足し算でつまづく子はいる。
- 特に「言葉の式」でつまづく子が意外と多い。
- まず10を作ることをポイントで覚えてもらう。
小学校1年生の算数は、6年間の基本を勉強する大事な学習になります。
最初の学年だから簡単な学習だろうということで、確かに簡単にはなってはいるのですが、実は学ぶ概念はたくさんあります。
例えば、
- 数の概念
- 量感
- 具体物を抽象的なものに置き換える
- 繰り上がりのない、ある足し算
- 繰り下がりのない、ある引き算
などです。
量感というのは、水のかさや物の長さなどのことです。
具体物を抽象的なものに置き換えるのは、ブロックやおはじき、数え棒などを使って数の数え方を学習します。

小学1年生といえど、広範囲なことを勉強するんだね。
いろんなことを学習する小学校1年生ですが、今回は繰り上がりのあるたし算について説明します。
繰り上がりのある足し算の計算方法
どんな風に学習したのか忘れちゃっている方もいると思うので、おさらいです。
小学校1年生では9+3=12、4+7=11などの計算を、どんなふうに分解して再合成すると答えを出せるのかについて、このように学習します。
9+3の計算であれば、


9+3の計算方法
- 9はあと1で10
- 3を1と2に分ける
- 9と(3から分けてもらった)1を合わせて10
- 10と(残りの)2を合わせて12
このような流れで答えを出します。
この思考回路を、学校では
- 問題に書かれている絵から考える
- ブロックなどの操作活動から答えを出す
- 図に表して考える
- さくらんぼ計算を使う(※図① これを1番よく使います)
- 言葉で説明する
などの方法で子どもたちに理解してもらおうと説明します。
どのやり方で計算したとしても、学習しておさえておきたい思考の流れは間違いではありません。
とにかく繰り上がりのある足し算で学んでおいてもらいたいポイントは、頭の中で10のまとまりをつくれるかということです。
10のまとまりをつくれるかは小学校1年生の1学期に学習している
- いくつといくつで10
- 10はいくつといくつ
という数の構成がどれだけ正確にできるかです。
ですから、繰り上がりの学習が始まる前に、いくつといくつの学習を復習しておくとよいです。
言葉の式でつまづく子が多い
子どもたちは、足し算を学習する際に、「言葉の式」も学習します。
「言葉の式」というのは9+3でいえば
- 9は「足される数」
- 3は「足す数」
というものです。
大人が簡単にできるという例で出した、9+3 と4+7には、違いがあります。
それは、9+3は「足される数」の方が大きく、4+7は「足す数」の方が大きいということです。


「そんなことか」と思われるかもしれませんが、足す数の方が大きいことでつまずく子どもは意外と多いです。
なぜなら9+3では簡単にできていたさくらんぼ計算ですが、4+7ではやや難しくなるのです。
4+7では、7の方を10にするために、4を1と3に分けます。
この分けた1と3のうち、3を7と合わせて10にすればいいのですが、1を7と合わせてしまう場合があります。
なぜなら、先に「足される数」が大きい足し算を学習しているので、7を10にするために、4を3と1に分ける、と言い、それをそのままさくらんぼ計算に書いてしまうからです。
プラス記号を境目に、前と後ろにある数字のどちらを分解すれば良いのか、判断がつかなくなってしまっているのです。
ここがつまずきポイントです。


この図のように4を1と3に分けると書ければ、正確に計算しやすいので、このやり方がおすすめです。
4を3と1に分けるように書く上記の図のやり方でもOKです。
ただし、この分け方だと、以下の図のように間違えてしまうことがあります。


これだと、結局また3と8をたし算し直さなければいけなくなってしまいます。



単に分解するだけではなく、分解したどっちの数字を足せば良いのかを考えてもらわないといけないね。



ポイントは10を作ることを覚えておいてもらうことですね。
繰り上がりのあるたし算でつまずきが見られる場合には、必ず10をつくるということを抑えて教えてあげるとよいでしょう。
小学校一年生の算数で大切な繰り上がりのあるたし算のまとめ
- 小学校1年生で学ぶ算数の概念は多い。
- 繰り上がりのある足し算では「言葉の式」でつまづく子が多い。
- 分解して足す数字を間違えやすい場合はまず10を作ることを覚えてもらう。







